おもちゃ絵・絵双六で遊ぼう

はじめに

「おもちゃ絵」とは、子供の手遊びのために描かれた色鮮やかな浮世絵である錦絵(にしきえ)のことです。「絵双六」は江戸時代以降、明治、大正、昭和にかけて広く楽しまれた遊び道具の一つです。1枚の紙に絵が描かれ、いくつか区切られたマスのうち、「振り出し」(スタート)から「上り」(ゴール)を目指して遊びます。東京学芸大学附属図書館では、子どもの遊び、文化を伝える資料として、こうした「おもちゃ絵」「絵双六」を特別コレクションとして多数所蔵しています。

 本展示では、所蔵資料の一部を6つのテーマを通してご紹介します。画像を印刷して、実際に遊ぶ方法もご案内していますので、ぜひ取り組んでみてください。

※ご紹介する遊び方は、当時の実情と異なる部分もあります。あらかじめご了承ください。

 

【関連コレクション】➡おもちゃ絵 ➡絵双六

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テーマ1:組上絵(くみあげえ)・立版古(たてばんこ)

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 組上絵・立版古とは「様々な立体模型を作るために描かれた絵」です。本展示では、用紙に画像を印刷し、実際に切って、立体模型作成を行います!

 

テーマ2:両面絵(りょうめんえ)

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 両面絵は、人物や動物の正面の姿と後ろ姿が隣り合わせに描かれています。本展示では用紙に画像を印刷し、実際に切って、貼り合わせる作業を行っています!

テーマ3:折り替わり絵(おりかわりえ)

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 「折り替わり絵(おりかわりえ)」とは、1枚の絵を線に沿って折りたたむと、絵柄が変わるという仕掛け絵です。本展示では、用紙に画像を印刷し、折りたたんでみることで、絵の変化を楽しんでみます!

テーマ4:凧絵(たこえ)

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 凧絵は手製のミニ凧をつくれるものとして子供たちの間で親しまれました。本展示では、用紙に画像を印刷し、ミニ凧作りを行っています!

テーマ5:着せかえ絵(きせかええ)

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「着せかえ絵」は人物とそれに合わせた衣装や小物が描かれています。本展示では、用紙に画像を印刷し、実際に切って、着せ替えを行ってみています!

テーマ6:絵双六(えすごろく)

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「絵双六」には、内容、遊び方によってさまざまなものがあります。本展示では、さいころとコマを用意し、廻り双六の一つ「東海道上り列車鐡道壽語六」を使って、実際に遊んでみています!