目次
歌
- NO, NO, YES, YES
- JOHN BROWN'S BABY
- THE BEAR WENT OVER THE MOUNTAIN
- RUB-A-DUB-DUB
- TO MARKET, TO MARKET
- DOWN BY THE BAY
- ONCE AN AUSTRIAN WENT YODELING
- THIS OLD MAN
- OVER IN THE MEADOW
- HEY DIDDLE DIDDLE
- GOING TO ST.IVES
- PETER PIPER
チャンツ
- Hi, friends! 1 Lesson 1
- Hi, friends! 1 Lesson 3
- Hi, friends! 1 Lesson 4 (1)
- Hi, friends! 1 Lesson 4 (2)
- Hi, friends! 1 Lesson 5
- Hi, friends! 1 Lesson 6
- Hi, friends! 1 Lesson 7
- Hi, friends! 1 Lesson 8
- Hi, friends! 1 Lesson 9
- Hi, friends! 2 Lesson 1
- Hi, friends! 2 Lesson 2
- Hi, friends! 2 Lesson 3
- Hi, friends! 2 Lesson 4
- Hi, friends! 2 Lesson 5
- Hi, friends! 2 Lesson 6
- Hi, friends! 2 Lesson 7
- Hi, friends! 2 Lesson 8
活動イメージ映像
出席番号ゲーム(テーマ:数)
♪To Market(テーマ:歌の指導法)
25ゲーム(テーマ:数)
誕生月を使ったゲーム(テーマ:月)
活動のポイント
歌・チャンツ解説
外国語活動の授業で使うための、英語の歌とHi, friends! に対応しているチャンツの音源をこのWebサイトからお聞きいただけるようにしました。素敵なイラストのついた歌詞や日本語訳、一部の楽譜を見ていただくこともできます。
歌は、英語らしい音の流れを身につけるのに適している教材です。文法が正しくても語彙が正しくても、うまく英語が通じない経験がおありの先生も多いと思います。英語は強く言うところと弱く言うところをはっきり言い分けないと聞き取られづらく、何回も “Pardon me?” と聞き返されて話をする意欲がなくなってしまいます。英語の歌を通して、音のつながりや強弱を子ども達に味わってほしいと思います。
歌を授業で扱うときは、1行ずつ口移しで教えるのではなく、全体をたっぷり何回も聞かせてください。その際、「色が出てきたけど何色だったか?」とか「○○って何回言ってた?」と小さな課題を与えて、単調な活動にならないようにしてください。そのあと、「歌えそうなところから歌ってみよう」と言って、子ども達に歌わせてください。はっきり歌えるところと、もわもわっとしか歌えないところがありますが、だんだんはっきりしてくるのを気長に待ちます。自分で音を聞き取って自分で音を作る経験をさせます。歌詞のページはどうぞ印刷して子ども達に配ってください。
チャンツはHi, friends! に対応しています。英語らしい音の流れに配慮してつくりました。また、文の形をたくさん聞けるようにしました。ぜひ活用してください。
小学校の先生が大変まじめなので、再生ボタンを押して授業をするのは怠けているように感じる方が少なくありません。しかし、それは大きな思い違いです。先生が再生ボタンを押すことで、子どもたちによい英語の音が届けられるのですから、胸を張って子どもが聴くに足る教材をどんどん活用することは、とても大切なことです。何もかも自分でしなければ!などと思わず、このWebサイトを活用してください。
映像解説
担任の先生にもやりやすい活動をいくつか映像でご紹介します。撮影時の時間割の都合で3年生のクラスでの授業風景なので高学年とは反応が違う所もありますが、活動の手順の参考にしていただければ幸いです。
英語をたくさん使って指導しているように見えるかもしれませんが、注意してみると同じことを何度も何度も話していていますし、日本語も使っています。担任の先生が授業をなさるときも、無理に何もかも英語で言わず、「これなら間違えないで言える」表現に絞って、そのかわり心を込めてしっかり使うようにするとよいと思います。
出席番号ゲーム
週に1度しかない外国語活動では、授業の導入部分の役割として「英語というものが暮らしの中にあった!」ということをやんわりおもいださせなければなりません。出席番号ゲームは、そんな役割にぴったりの活動です。映像を見ていただけばわかるように、出席番号を言われた子が座るという、とても単純な活動です。先生が使う英語も "Who is No.○""Please sit down."だけですから、6日ぶりに子どもの前で英語を使うことのいわば「おかゆ」的な優しい活動でもあります。
指導技術らしいことはひとつだけ。先に数字のカードを見せないことです。目で数字を判断すると、英語を聴く必要がなくなってしまいます。
初めてこのゲームをするときも、決してぐだぐだルールを説明してはいけません。やっていくうちに「ああ、なるほど」と膝を打つ経験を子どもたちにさせましょう。
「自分の出席番号はいつでるかな?」と心を動かしながら英語を聴くことは、単なるリピート練習や、無意味にthirteenとthirtyのちがいを聞き取ることと、本質的に異なります。こうした小さな「意味付け」を行うことで、無味乾燥な教材を血の通った「言霊」にできるのです。
歌の指導
CDにも入っている To Marketを扱っています。映像では教師が歌っていますが、CDを使って同じ手順で指導してみてください。
歌の指導というと、今日は1行目、来週は2行目、と分割払い的に、かつ、ひとことずつリピートさせながら指導するものだと思いこまれているようですが、そうではありません。歌の全容を何回も聴かせて、「歌えそうなところはご一緒にどうぞ」と持っていきます。
映像でも、最後には子どもたちだけでかなり歌えている様子がうかがえます。
小学生は「がんばって10回聴こう!」と言っても聴きませんので、小さな質問や課題を繰り出して耳が5センチ前に来るようにさせます。そうやってため込んだ音を「出す」ようにさせます。聴いてすぐ繰り返す反復練習では、音をため込むことができないので、いざ出そうと思っても「ない袖はふれない」のです。
子どもが出した音は一音ずつはっきりしていませんが、全体の流れがメロディーに支えられて整っている。大人は一音ずつはっきりしていても全体の流れが整っていないので 英語で一生懸命話しても “Pardon?” と聞き返されてしまうのです。次の世代が同じ十字架を背負わないですむよう、願っています。
25ゲーム
かわりばんこに3つ以内の数字を言っていって25に当たった方が負け、というおなじみのゲームです。必勝法があって、4,8,12,16,20と4の倍数を取っていけば必ず勝てます。
映像ではルールの説明を英語でしていますが、英語でいうのがおっくうな時は日本語で説明してしまいます。この活動では、指導者は「数だけは英語で言おう!」というすっぱり割り切って子どもとやり取りを楽しみながら進めていきます。
この活動はもともと算数のかけ算の導入で扱っておられた先生のアイディアを盗みました。「どうして先生はいつも勝つんだろう?」というところから「4ずつのかたまり」に気づかせる、という流れでした。ちょうど英語で11から20まで使える活動はないか考えているところでしたので、「これだ!」と飛びつきました。
このように先生方は、他教科やレクリエーション活動、よくわからない豆知識などなど、外国語活動に流用できるあれこれおたくさん持った「蔵」のような存在です。外国語活動といえばビンゴやフルーツバスケットなどの型どおりの活動、と決めつけず、言葉をいきいき使えるようなネタを探してみてください。
映像の中では子どもの意見を受けて25から始めて1を言ったら負けというにヴァリエーションをつけて活動しています。紙の上の指導案を実現することだけが大切ではないのは外国語活動も他の授業も同じです。
月の名前
月の名前は、12個もあってなかなか身に付くものではありません。何回も月の名前を聴くための活動です。
Apples, peaches. pears and plums,
Tell me when your birthday comes.
comes で誕生月を訊かれることになった子は、初めから月の名前を英語でいえませんので 教師が “January?” “February?” “March?” と順に訊いていき誕生月がきたところで首を縦にふることで意思表示させます。映像のクラスでは、月の名前は機械的には言えても、いざ自分の誕生月を言おうと思っても、さっと言えない様子がうかがえます。おもしろいもので、活動の初めのほうで当たった子は首の振り方で教師とやりとりするのですが、だんだん音が入ってくるとこちらからいちいち “January?” と訊かれるのがまどろっこしくなり、“July!”などと自分から言うようになります。言わされて言うのではなく、準備が整って自分から言うのです。
クラスの人数によって活動の組立を工夫してください。映像では班で行ったあと、最後の班だけは個人でやっていますが、ペアで行ったり、場合によっては初めから個人で行うこともできます。
くだものの名前が4つ出てきますが、このくだものには意味はありません。最後のcomes と韻を踏むためにplumsがひっぱりだされたのです。韻を好むのは英語の大きな特徴です。小学生の間にこのように英語の韻になじんでおくことも大切だと考えています。
先生方へ
このウェブサイトは、外国語活動の授業で使うために作られています。英語の歌と、Hi, friends!に対応しているチャンツが収録されています。
歌は、英語らしい音の流れを身につけるのに適している教材です。文法が正しくても語彙が正しくても、うまく英語が通じない経験がおありの先生も多いと思います。英語は強く言うところと弱く言うところをはっきり言い分けないと聞き取られづらく、何回も “Pardon me?” と聞き返されて話をする意欲がなくなってしまいます。英語の歌を通して、音のつながりや強弱を子ども達に味わってほしいと思います。
歌を授業で扱うときは、1行ずつ口移しで教えるのではなく、全体をたっぷり何回も聞かせてください。その際、「色が出てきたけど何色だったか?」とか「○○って何回言ってた?」と小さな課題を与えて、単調な活動にならないようにしてください。そのあと、「歌えそうなところから歌ってみよう」と言って、子ども達に歌わせてください。はっきり歌えるところと、もわもわっとしか歌えないところがありますが、だんだんはっきりしてくるのを気長に待ちます。自分で音を聞き取って自分で音を作る経験をさせます。この冊子に収められている歌詞は、どうぞ印刷して子ども達に配ってください。
チャンツはHi, friends! に対応しています。英語らしい音の流れに配慮してつくりました。また、文の形をたくさん聞けるようにしました。ぜひ活用してください。
本コンテンツは、2014年度 文部科学省「教員の資質能力向上に係る先導的取組支援事業」(ICT活用による小学校英語の授業力向上のための取組 ―大学と地域の学校とが連携・協働した教員養成と教員研修―)として作成されたものです。